numéro 3 サンミッシェル界隈
モンマルトル近くのアンヴェールからサンミッシェルへ向かうメトロの中で見かけたちょっとした出来事です。
入り口扉横の二人がけの席に座っていると、少し先の駅で乗り込んできた20代ぐらいの男性が、扉を挟んで向こう側の私の正面の席に座りました。
不機嫌そうな顔に目はうつろ、下を向いて体はゆっくり前後左右に揺れ、見るからに酔っている様子でした。
そしてまた少し先の駅で乗車してきた、初老の、こちらも酔っている風の男性が、その若者の隣の席に座りました。
初老の男性は若者に何やら笑顔で話しかけはじめ、ついには若者の肩に腕をまわし一生懸命語りかけていました。
最初は不愛想に頷くだけだった若者の顔にもしだいに笑みが見え始め、しばらく楽しそうに語らい合っていました。
程なくして、初老の男性の降車駅が近づくと、このとても裕福そうには見えない身なりの二人の男性は硬い握手を交わしました。
そして初老の男性は ” 飲みたくなったらウチに来な〜! 酒なら沢山あるぞ〜! サンテミリオンが沢山あるぞ〜!” と大きな声で言い、満面の笑顔で手を振りながら降りて行きました。
若者も、無言でしたが笑顔で手を振って答えていました。
その後すぐに、若者はまた元の不機嫌そうな顔に戻ったことはご想像がつくと思いますが、元日早々、暗い顔をしてポツンと座るそんな彼の姿を見た初老の男性は、きっと彼を少しの間でも楽しい気持ちにさせてあげたいと思い話しかけたのではないでしょうか。
そう思うと、なんだかほっと暖かい気持ちになりました。
ただ…元日のメトロは、駅構内も、車内も、汚れや悪臭がすごいので、あまり乗らない方が良いかもしれませんよ〜。
無料ですがo(^_^)o
さあ、サンミッシェルに到着しました。
実はその夜から泊まるホテルは、お隣の Odeon駅付近 にあります。
午後には、前日泊まったエッフェ塔近くのホテルにもう一度戻って、預けてある荷物を引き取り改めて来なくてはならないのですが、やっぱり早く一番好きなこの辺りへ来たい!!
のでした(*^◯^*)
メトロのサンミッシェル駅。
そしてこの後、サンミッシェル大通から東側、5区側を散策することにしました。
カフェのテラス席。
写真右手に座る2人のマダム、カッコイイですね!
作家修業時代の ヘミングウェイ も通ったという老舗書店 シェイクスピア・アンド・カンパニー書店。
店内には床から天井まで、壁いっぱいに本が並んでいます。
入り口に立っていた店員さん。
「写真を撮らせて下さい」とお願いしたら、「え? 私を?」 と戸惑った顔をしながらも、いきなり結んでいた髪をパットほどいて、熱い視線をくれました。
書店のとなりに併設されているカフェの外の席で、何か書物をしている若い女性。
絵になるな〜
何気ない町並みを・・・
初めてパリを訪れた時、”どこをとっても絵になる街だ” と感動したのは、まさにこの辺りだったと思います。
教会でのコンサート告知の張り紙です。
何かしらに行けばよかたな〜と後悔。
この方は、じ〜っとこのままどこか遠くの一点を見つめていました。
何と書いてあるのかな??
向こうに見えるのは、ノートルダム大聖堂ですね。
川を渡ってノートルダム大聖堂へ行ってみました。
地面に寝転がって全景を写そうと奮闘する(多分)女性。
似顔を描いてもらってますね。
似てるかなぁ〜?
肩車をされている女の子。
手に持っている水玉模様のリボンがついたカチューシャは、似顔絵の女の子の頭にあるものと同じ?!
姉妹かなぁo(^_^)o
そしてまた5区へと戻ってきました。
アルプ通りやユシェット通り辺りにはレストランやお土産やさんなどがたくさんあり活気がありますね!
客待ち顔でレストランの入り口に立っていたムッシュ。
こちらもお願いして撮らせていただきました。
ご本人曰く「俺はかっこ良くないからな〜」とのことでしたが、いいんです、この雰囲気がいいんです。
そして時刻は14:00少し前。
さあ、そろそろ荷物を取りにエッフェル塔近くのホテルへ戻りましょうか。